1地震災害の危険を知ろう 3身の回りで起きると想定されること

発災後当面の間は、ライフラインの途絶や公共交通機関の寸断等、身の回りの生活環境に大きな支障が生じるおそれがあります。

身の回りで起きると想定されること

発災直後
〜1日後

電力

広範囲で停電が発生

ガス

広域的で停止

水道

断水が発生

下水道の利用が制限

トイレ

トイレの利用困難

公共施設等もトイレの利⽤困難

共同住宅等では排⽔管の修理が完了するまで利⽤不可

通信

⾳声通話に障害

SNS等の通信が⼤幅な遅配

通信できないエリアが拡⼤

交通

⼀般⾞両の通⾏が規制

鉄道が運⾏停⽌

物流

品切れにより⽣活⽤品の確保が困難

3日後〜

電力

徐々に停電が減少

ガス

⼀部地域で停⽌が継続

水道

断⽔の復旧は限定的

⼀部の地域で下水道の利⽤が困難

トイレ

避難所等の仮設トイレの衛生環境が悪化し、特に夏季に感染症の発生につながる可能性

交通

交通規制が継続

慢性的な渋滞が継続

路線の応急復旧作業が開始

1週間後〜

通信

順次通信が回復

被害状況によっては通信が⻑期間不通

交通

主要道路は段階的に交通規制解除

復旧完了区間から運⾏再開するが多くの区間で運行停止が継続

物流

サプライチェーン復旧の状況により地域ごとに店舗で品揃えに偏り

慢性的な品不⾜が継続

1ヶ月後〜

電力

多くの地域で供給が再開

ガス

多くの地域で再開

水道

断⽔は概ね解消

多くの地域で下水道の利⽤制限解消

トイレ

上下⽔道の復旧は進むが、排⽔管などの修理ができなければ、トイレの利⽤は不可能

排水管等の修理が終了するまで共同住宅では水道供給が再開してもトイレ利用が不可

自分の地域の危険性を知ろう

「建物倒壊危険度」「火災危険度」「災害時活動困難係数」とこれら3つを総合的に評価した「総合危険度」を都が発表しています。町丁目ごとに5つのランクに分け、都内の各危険性を相対的に評価したものです。
お住いの町丁目は、他の地域と比べてどの危険性が高いのかを把握し、どのような避難や備えが必要か考えておきましょう。

建物倒壊危険度ランク図

地震の揺れによって建物が壊れたり傾いたりする危険性の度合いを測定したものです。

火災危険度ランク図

地震の揺れで発生した火災の延焼により、広い地域で被害を受ける危険性の度合いを測定したものです。

災害時活動困難係数図

地震により建物が倒壊したり火災が発生したときに、危険地域からの避難や、消火・救助等の災害時活動の困難さを道路基盤等の整備状況をもとに測定したものです。

総合危険度ランク図

地震の揺れによる建物倒壊や火災の危険性を足し合わせ、さらに、避難や消火・救助等、各種の災害対応活動の困難さを係数としてかけ合わせ、1つの指標にまとめたものです。