1地震災害の危険を知ろう 1首都直下地震発生!品川区では何が起きる?

首都直下地震の発生確率は今後30年間で70%です(令和4年5月東京都公表「首都直下地震等による東京の被害想定」)。特に都心南部が震源となった場合には、区では大きな被害が想定されています。

基本
  • 区ではほぼ全域で震度6強程度の揺れが想定されている
  • 災害直後の人的・物的被害、避難生活期のライフライン被害等、大きな被害が想定されている

都心南部直下地震(M7.3)の被害

都心南部直下地震では、区のほぼ全ての地域で震度6強程度の非常に強い揺れが想定されています。人的・物的被害が発生し、長期間にわたり不便な生活を強いられます。

震度分布(都心南部直下地震(M7.3))
震度6強の揺れって?
  • はわないと動くことができない、飛ばされることもある
  • 固定していない家具の多くが倒れる
  • 耐震性の低い木造建物は、傾くものや、倒れるものが多くなる
地震の揺れで散乱した部屋(平成28 年熊本地震)

区の被害想定 都心南部直下地震(冬・夕方、風速8m/s)

人的・物的被害

死者 建物全壊 出火件数 負傷者 建物半壊 焼失棟数
288人 2,892棟 24件 4,492人 6,038棟 6,286棟※
死者 288人
建物全壊 2,892棟
出火件数 24件
負傷者 4,492人
建物半壊 6,038棟
焼失棟数 6,286棟※
  • 倒壊建物含まない。

死因と負傷は、「火災」と「ゆれ等による建物被害」で多く、その他、「屋内収容物、ブロック塀、屋外 落下物」等による被害も想定されています。

地震の揺れで倒壊した建物
(平成28 年熊本地震)

ライフラインの被害

電力(停電率) 上水道(断水率) 下水道(被害率) ガス(供給停止率) 通信(不通率)
21.3% 30.2% 6.4% 60.6% 11.0%
電力(停電率) 21.3%
上水道(断水率) 30.2%
下水道(被害率) 6.4%
ガス(供給停止率) 60.6%
通信(不通率) 11.0%

避難者・地震の影響

帰宅困難者数 避難所への避難者数 エレベーター閉じ込め 災害廃棄物
233,316人 87,418人 887台 132万t
帰宅困難者数 233,316人
避難所への避難者数 87,418人
エレベーター閉じ込め 887台
災害廃棄物 132万t
POINT
区の人口は約40万人で、多くの方が在宅避難等になると想定されています。

がけ崩れ

土砂災害警戒区域等でがけ崩れが発生する可能性がある。

津波

「立合川の河口部」では、海溝型地震※の際に、津波により浸水する可能性がある。

  • 海のプレートが大陸のプレートの下に沈みこむことで起きる地震
津波想定エリア:下図着色部
東大井二、南大井一丁目の一部
津波ハザードマップ(南海トラフ巨大地震(M9 クラス))